マッハ新書ならぬマッハブログ(と言う名の落書き)

ただのポエムです。マッハでそれなりの文章を書くのが目的(訓練)なので、よほどのひどい誤字脱字でない限り推敲しません。

キッチン戦争、決着する

キッチンの入れ替えをしております。まだ工事途中ですが。

いやいや、ちょっと待ってよ。あなたの家のキッチンはそんなに古いのか?と言われると、現在の住居を購入して住み始めたのは去年の1月28日なので2年弱ですね。え?キッチンってたった2年で入れ替えるの?と言われるともちろんNoなのですが、標題にもあるようにやっと決着したといったところです。

おおよそ想像はできるとは思いますが、要は不良品だったわけです。でもそれを認めさせるのに1年くらいかかりました。初めて気がついたのは一昨年の12月くらいでしょうか。シンク下の整理をするためにシンク下を覗いて色々といじっていたら、逆流保護のためのポリタンクに水がいっぱいに溜まっているのを見つけたのです。溜まっているだけならまだいいのですが、思いっきり溢れておりました。

ちなみにこのポリタンクがなぜ付いているのかですが、キッチンの水栓は蛇腹ホースを引き出すような形になっているため、引き出した蛇腹ホースと水栓の隙間から逆流してシンク下に落ちないようにするための保護機能です。が、水栓は逆Uの字になっているため、よほど強烈な水圧でその隙間に打ち込まない限り逆流はまずありえない作りになっています。メーカーとしてもおそらくまずないという机上論の上での保護だとは思います。

実際にそれを知ったのはこの問題があったからなんですけどね・・・。

なんだかよく分からないけれどとりあえずおかしいんじゃないかと思い見てもらうことに。結局その時はただ単にポリタンクの水を捨てただけで「これで様子を見てください」となりました。僕はその時点ですでになんかおかしいとは思っていたのですが、原因が分からない以上はなんともならないし、その過程を見たわけでもないのでとりあえず様子を見る・・・までもなく、次の日にはポリタンクに水が8割くらい溜まりました。

急いで電話したのですが、そのときには「じゃあまた水を捨てておいてください」とだけ言われて終わりました。いや、ちょっと待てよ。たった1日でポリタンクに水が溜まるんだよ?キッチンを使うたびに毎日このポリタンクの水を捨てないといけないの?そんなわけねーだろ、おかしいじゃん・・・とは思ったものの、この時点でもまだ明確に原因が分からないので仕方なくそうすることに・・・と思っていたらしばらくして折返しで電話がかかってきて、「ちょっとおかしいと思いますので見に行きます」とのこと。いや、ちょっとおかしいってそんなの普通に分かるだろう・・・どういうことなんだよ(笑)

この時点で初めて原因が分かりました。原因は蛇腹ホースに穴が開いていたためそこから水が漏れて下に落ちていたのです。そうです、僕は入居してから1年近くの間、キッチンを使うたびにシンク下にどぼどぼ水をこぼしながら使っていたのです。不幸なことにシンク下には敷物が敷いてあり、水はその下にあったため全然気が付きませんでした。たまにキッチンの床に水たまりがあるのを見かけたのですが、キッチンの構造上、水ハネをして床に水が落ちることは普通にあるため、まさかシンク下から水が漏れているなんて思ってもいませんでした。

新築で入った家で水が漏れているとか普通思わんだろう・・・w

はい、そして言うまでもないですが1年近く毎日水をこぼし続けたシンク下は見事に変形してボコボコになってしまっていました。これって交換してくれるんですか?と聞いたら、まずは乾かさないとなんとも言えない。乾かした後の状況を見てもう一度話をさせてほしい、とのことでした。ま、そりゃそうだわな、と思いその時点ではその話を素直に受けて乾かすことにしたわけです。

そして乾かし始めて8ヶ月くらいが経ちました。なんで8ヶ月も経ったのかというと、乾いたと思われる春頃には一度ご連絡しますとのことだったので律儀にずっと待っていたのです。でも待てども待てども何の連絡もないのでさすがにしびれを切らして問い合わせたら忘れていたと言われましたよ・・・おい!

で、見てもらったのですが、なんと「あ、乾いていますね。じゃあもう大丈夫です」とだけ言ったのです。

えっ?

さすがに思わず声が出ましたよ。いや大丈夫じゃなくてこれどうするのさ。さすがにそこで黙っているわけにはいかないので「これは直してもらえないのですか?」と聞いたところ

「メーカーのタカラスタンダードに相談して検討します」

とだけ言って帰っていきました。

しばらくして連絡があり、「修理方法ですが、今変形している床の上に水平に新たに補強する板を貼って水平にします」という連絡でした。シンク下を交換することはできないのか、と聞いたら「それは難しいので板を貼るという処置になります」とのこと。

このときの対応は僕が完全に無知だったのですが、そもそもこの手のものってどうするのが正しいのか分からないので「仕方ないですね。じゃあそれで」と言ってしまったわけです。なにせ素人ですから、できないとプロが言うならできないんだろうなと考えるわけです。僕も違う分野ではプロとしてやっているわけで、できることはちゃんとできると言うし、できないことはできないと言うわけです。それがプロとしての最低限の責任だとも思うわけで、そのプロができないと言っている以上は信じるしかなかったわけです。

あとから分かったのですができないのではなくてやりたくなかっただけだったんですけどね・・・

ちなみに僕としてはこれは明らかに瑕疵の範囲で、不良品が元で被害を受けたものについては交換対応するのは製造メーカーとしての常識だという認識はあったのです。あったのですが、モノが巨大な据え付けのモノだけに取り外すことはできないと言われるとそうなんだと思ってしまったわけです。

その顛末を妻に話したところ、それは絶対におかしい、今の職場(妻はマンションの内覧スタッフ)に聞いてみるということで情報収集をすることに。それと共に修理の話を仕切り直しにして、その修理の提案についてメーカーと直接話がしたいので合わせてくれということに。僕がプロをプロとして見るのとは違う視点で見ていたわけで、これは非常に助かったと思いました。

そして情報収集をしていくと、交換対応は当然だというのが関係者の意見で集まってきたわけです。それを元にタカラスタンダードの担当者と話し合いをすることになりました。と言っても、実際には話し合いなんてのはほとんどしていなくて、「交換はキッチンの保証期間である1年を過ぎている」と言われたので、僕から「これは明らかのメーカーの瑕疵だと思うのですがどうお考えでしょうか?瑕疵というのはメーカー保証期間は関係ないと思うのですが」とだけ問いかけ「通常の使い方の範疇でこうなることはありえないと思うのですが、これは製造責任ではないのでしょうか?」とだけ言いました。少ない手数で相手を畳み込む、いいですねw

この時になって初めて判明したのですが、実際にはシンク下の床面だけではなくて、シンクを支えている支柱も水でグニャグニャになってしまっていました。これを見てタカラスタンダードの人は「これはもうダメですね、交換します」と言ったわけです。おそらく支柱がボロボロなのでこのまま修理して使うと近いうちに崩壊すると思ったのでしょう。

ちなみに僕はこのときの話し合いがもし決裂したら民事訴訟を起こすつもりでいました。自分なりに相手がこう出たらこうする、というのを話し合う前に決めておくのは大切だと思います。おそらくタカラスタンダードの担当者もそうなるかも知れないというのを察知しての瑕疵認知だったと思います。だってどうやっても負ける理由は1mmもないですからね(笑)

とまあ長々と経緯を書き連ねていったのですが、ここまでたどり着くのに実に1年かかったわけです。僕としては別に不具合があったことってのは全然問題にしていないんですよ。ちゃんとそれに真摯に対応してくれて元通りにしてくれればそれでいいのです。人間ですから間違いもミスもありますから、そこは責めるところではないです。

いや、それにしても長かった・・・。(そしてこの記事も長いw)