トロッコ問題ってご存知でしょうか?
世界的にはかなり有名なのですが、内容的にちょっとアレなところもあって日本の教育機関は題材として扱うことはほとんどありません。Wikipediaの説明にもありますが、どちらを選択してもそれなりに業を背負うことになるであろうという選択を、あなたならどうするかと問うているものです。なお、この問題に正解はありません。
ちなみに日本人は民族的には全滅が大好きな民族らしく、こういう場合はトロッコをもう1台用意してみんな轢き殺すというのが大正解みたいですwww
真に受けないように・・・。
さて、現実世界においてはここまでの選択を迫られることは滅多にあることではないですが、でも実は今、もう目の前にその選択を迫られているんですよね。そうです、最近なにかと話題に書かないコロナウィルスですね。えっ?コロナウィルスのいったい何がトロッコ問題なのかって?
僕はここのところ週末にはどこかしらに出かけている(注:基本的に土日は人が多すぎてうっとうしいので僕は観光地的なところは行きません)のですが、中華街といいマークイズみなとみらい(商業施設)といい恐ろしく人が少ない。利用する側にとっては快適ですが、サービスを提供する側(要は企業側)はそんな極少数の利用客だけで成り立つようなビジネスモデルには当然なっていないわけで、誰がどう控えめに考えても大赤字なのは間違いないです。これがたまたま1回だけならいいですが、おそらくこれからもしばらく続くのではないかと思われます。
・・・。
そうするとどうなると思いますか?
はい、企業が撤退もしくは廃業していくことになります。それはつまり雇用が減るということです。失業率が一気に上がります。そして一度そういう負のスパイラルに陥ると復帰するにはとても時間がかかるので、その間に経済的に死ぬ人たちがたくさん出てきます。具体的にはお金のない若者が死ぬことになります。その一方ですでにある程度お金を蓄えている老人はそんな不況を耐え切る可能性は高いです。
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それを防ぐにはどうしたらいいか?
もちろんみんなが自粛しないでお金を使って経済を回せばいいのです。たったそれだけのことで、何も難しいことではありません。ただ、この場合に一つだけデメリットがあって、それは話題のコロナウィルスを拡散することになる可能性が高いということです。そしてその場合に死ぬことになるのは主に老人や基礎疾患を持つ人達になります。また、さんざん言われていますが、基本的に若い人はコロナウィルスで死ぬことはほとんどありません。
トロッコ問題の意味が分かってきたでしょうか?そうですね、日本はこのまま自粛を続けて若い人を殺すか、自粛を止めて老人を殺すかの二択を迫られているわけです。うまくバランスが取れてどちらも防げれば理想なのですが、残念ながらもうそんなフェーズにはなさそうです。初動で抑え込めと言われていたのはこのためですね。
ちなみに僕は言うまでもないですが当然自粛はしません。むしろ、ガンガン使う方向でいます。だって、このまま縮小していったらその手元にある日本銀行券とかいうやつも紙切れになっちゃうよ?
おいおい、老人を殺す選択って簡単に言うけどさ、それってお前の親も対象だぜ?分かっているのか?もちろんそんなことは承知の上です。ただ、むやみやたらにそうしようとはさすがに思わないので、今年は実家に帰ることは控えよう(そもそも上の子が受験だしね)とは思いますが、どこかから拾ってしまったのだとしたらそれはもうどうしようもないです。
みんな自粛なんかせずにガンガン経済を回そうぜ!
本気でまずいと思いますよ、この状況・・・。