かながわPayとは
神奈川県に住んでいる方はほとんどの人が知っていると思いますが、神奈川県が県の予算を使って消費を喚起するために還元する企画です。「でした」って言いたかったのですが、この記事を書いている12月12日現在でまだ終了していません。
70億円ってすごい額じゃないかと思えるのかも知れませんが、一人10,000ポイント(円)までということを考慮してもたったの70万人分です。ちなみに神奈川県って何人いるか知っていますか?だいたい900万人くらいです。Google先生のは6年前の情報でちょっと古いのですが、現在はもう少し多くて930万人くらいというのをどこかで見たような記憶があります。
900万人もいるのにたったの70万人分の予算ですよ?正直なところ、僕はこんなの即なくなると思っていました。なので、開始当日から割と躍起になって使おうと考えていましたし、何を思ったかその時にちょうどMacbookを買ってしまって一気に上限まで突き抜けてしまいましたwww
話を元に戻すと、人口に対して予算があまりにも少ない(と思っていた)ので、こんなのすぐに終わると思っていたら意外なほど終わらない。仮に人口の半分が年寄りでスマホ決済を使えない人だったとしても450万人もいるわけで、この仮定ですら残っているということはもっとずっと使われていないことになるんですよね。
という妻としていたら、周りに聞いてもみんなめんどくさいから使わないって言っている、とのことだそうです。まあ確かにめんどくさいです。特に初回なんてかながわPayからのなんとかPayへの橋渡しで認証があってレジで5分くらいガチャガチャやる羽目になるんですよね。空いているレジでやるならともかく、激混みのレジでやろうものなら「やっぱやめときます」という流れになること必須です。
それ以外にも
それ以外にも考えられるのは
・還元率20%はほとんどが飲食店なので、50,000円で上限までいくと言いつつハードルは高い。そもそも行かなくなった。
いや、それを使わせるために還元しているんですけどね・・・w
・日常的に使うところではほとんど対象外。オーケーストアで使えますが、はまPayとかいう謎のはまぎんアプリしか対応していないし、オーケーストアの3%引きがなくなります。
それでも10%返ってくるほうがいいと思いますが・・・。
・そもそもそんなところに回すだけの余裕がない。だって、賞与とかカットされている企業も多いですしね。
などの理由もきっとあるんじゃないかなと思います。あと極め付けなのは
・一番シェアが高いであろうコード決済のPaypayが入っていない。
これは実は地味に大きいんじゃないかなと思っています。
格差は埋まらないどころか開いていく
ということで一番言いたかったのはここなのですが、結局のところ、こういうのをめんどくさがらず、かつちゃんと勉強して使う人たちはいわゆる賢く消費できる人たちであり、弱者救済のための還元策を打ち出しても根こそぎ持っていくのはみんな強者であるという現実なんですよね。結果として強者はもっと富むことになり、弱者はさらに弱者となっていく。これはかなり昔のプレミアム商品券のころからずっと言われていたことですが、こういうのをやればやるほど期待する結果とは真逆の方向に行くことになります。つまり、この裏にあるのは結局のところ勤勉性であり、新しいものを学んで理解して取り入れようとする力なんですよね。
僕も基本的にコード決済は大嫌いでさっさと滅べとか思っているクチではありますが、こういうキャンペーンには乗りますし、先日なんかベイクォーターで20%還元されるということで迷わずPaypay使いまくりましたよ(笑)
一刻も早くかながわPayが(予算を使い切ったことで)終了することを願っております。