マッハ新書ならぬマッハブログ(と言う名の落書き)

ただのポエムです。マッハでそれなりの文章を書くのが目的(訓練)なので、よほどのひどい誤字脱字でない限り推敲しません。

自分の頭で考えよう

というのを最近やりましてですね。いや、厳密には本当にそうなのか疑ってかかれですかね。ちょうどよい題材を見かけたのでちょっと書いてみようかと思います。ちなみに普段はこういう話題は好きではない(というかウケない(笑))ので現実の僕はおそらくまずこの手の事を口にはしないのですが、それでも時折しれーっと触れていたりもします。

toyokeizai.net

まずそもそもにおいてですね、円安ってなんだか分かりますか?読んで文字のごとく、円の価値が下がったということですよね。円の価値が下がったってどういうことだと思いますか?具体的に言うと今まで100円で買えていたものが110円出さないと買えなくなったということですね。

有形資産でも無形資産でもいいのですが、資産の価値が下がることを喜ぶ人っておそらくまずいないと思うのですが、なんだかよく分からないことに日本の経済を代表する日本経済なんとかってやつはなぜか円安になると嬉々としてそれを記事にしますよね。無知の集合体ここに極まれり、みたいなやつですよ。自分の持っている資産がゴミクズになることを喜ぶなんてマゾもいいところです(笑)

で、引用した記事にもあるやつですが、一度くらいはニュースなんかで見たことがあるとは思うのですが「円安により株価が上昇」とありますね。なぜ基軸通貨であるはずの円の価値が下がると株価が上がるの?矛盾していないか?と一度くらいは疑問に思ったことがあるのではないでしょうか?

ちなみに結論を先に書いてしまうと、結論としては「株式相場に参加している人たちがアホそう思い込んでいるから」ですね。やっべぇぇぇ、チコちゃんみたいな回答になっちゃったよw

もう少し詳しく言うと「円安になると日本の株式は上がる」という認知バイアスが株式相場関係者の多数にあり、それが美人投票よろしく影響力を持つわけです。現在は人じゃなくてHFT(Highspeed Frequency Trading)がほとんどですが、HFTのアルゴリズムを作っているのは人間であり、当然そういった認知バイアスを考慮したアルゴリズムになるわけです。ちなみにこんなのは株式相場に限った話ではなく、例えばイベントなどでみんなが行列を作って並んでいるラーメンに並んで食べてみたらクッソまずかったなどは超典型的な認知バイアス(美人投票)ですね。

ではなぜそのような認知バイアスがあるのかというと、これはもう言うまでもなく「高度成長期に輸出産業で飛躍的に経済成長した」ことによる成功体験が忘れられないからですね。ちなみに別記事でも書きましたが、現在の輸出産業は日本のGDP全体の15%ほどしかなく、これらが景気を左右することはほとんどありえません。だって、具体的に考えてみても、例えば輸出産業全体で10兆円(計算しやすいように1ドル100円として1000億ドル)相当のドルを保有していたとするじゃないですか。それが110円になったとしても、保有資産は11兆円で1兆円増えるだけです。日本のGDPが500兆円あることを考えるとせいぜい0.2%くらいです。実際に円が10円も一気に円安に振れることはないのでかなり極端な例ですが、その極端な例で考えてみてもたかだか0.2%です。

そもそも外貨建てで回っている資金は日本国内に戻ってくることはほとんどないので帳簿上の評価額みたいなもんですよね・・・。企業の内部留保に通ずるものがあります(笑)

そういえば株式相場が上がっているっぽく見えるのに景気はちっともよくなっていないよねと思っていたあなた、それは大正解でして、実態は日銀が下支えをしていたからです。やってはいけないとされている中央銀行による株式(厳密にはETF)買い支えですね。でもそれももうそろそろできなくなってきそうです。

f:id:yoshihiro0709:20200224101210j:plain

という何気ないことや、普段当たり前だと思っているようなこともどうしてなのかと考えてみるとまた一つ悟りが開けるのではないでしょうかというお話でした。

閑話休題

中華街に行ってきたのですが、人が少なすぎて超快適に歩けました。数年前に休日に行った時にはぶつからずに歩くのが困難だったことを考えると信じられないような状態で僕の個人的な感情だけで言えば大変快適でよろしいのですが、どう考えてもヤバいですよね。

近いうちに日本経済クラッシュしますよね、これ。