マッハ新書ならぬマッハブログ(と言う名の落書き)

ただのポエムです。マッハでそれなりの文章を書くのが目的(訓練)なので、よほどのひどい誤字脱字でない限り推敲しません。

優生思想は種を滅ぼす

なにやらメンタリスト(ってなに?w)の発言が話題になっていますね。

www3.nhk.or.jp

いわゆる一種の優生思想(Wikipedia)ですね。ちなみに「優生」であって「優性」ではありません。「優性」はいわゆる遺伝子の影響が出やすい(対語は劣性)ほうのことですが、あくまで出やすいだけで必ずしも優れているわけではありません。癌の遺伝子の優性というのもありえます。ちなみに「優性」「劣性」というのがあまりに前述のような勘違いを引き起こすので近年は「顕性」「潜性」と表現が変わりました。

調べたらどうも中学校の理科で習うらしい・・・覚えていないぜw

優生思想ってのは普段はあまり意識しないかも知れませんが、現代においてはあらゆる場面でその思想の影響が降りかかっています。言うまでもなく自由主義の結果としてそうなったわけですよね。だって、好きに選んでいいとなれば当然のようにお金持ちを選び、当然のように美人を選び、当然のように身体能力の高い人を選びますよね。好きに選んでいいと言われて先ほどのDaigoの記事に出てきた浮浪者を選ぶ人ってまずいないと言い切ってよいでしょう。

蓼食う虫も好き好きとは言いますがさすがにないんじゃないかとw

もちろん言うまでもないですが、そのマッチングが成立するかどうかは全然別の話ですよ。だいたい成立しないんですけどね。

本音ベースで

ちなみにこの記事すごく叩かれましたが、みんな実際のところはどう思っているのでしょう?後述しますが僕は生活保護はもっときちんとあるべきだと思っています。自分が生活できているのはたまたま運がよかったに過ぎないわけで、ほんのちょっとのことで人生が狂ってしまった人たちだっていっぱいいると思います。

まあ言うても僕が生きてきた時代ってベビーブームで受験戦争で就職氷河期で歴史上稀に見る酷い時代だったんですけどねwww それすらも乗り越えて(?)今があるってどんだけ運がいいんだって言いたくもなりますよね(笑)

思考実験

優生思想が実際に支配的だったとして、例えば下位20%は切り捨ててもいいとなったとしましょう。人類を100万人とすると20万人は切り捨てていい対象になります。そうするといつしか人類は80万人になります。

お、いいじゃん、80万人でやっていけばいいじゃんと思ったあなたは大きな間違いです。なぜならある程度の時間が経過すると今度はその80万人という規模に対して下位20%は切り捨ててもいいという空気になるからです。そうすると今度は16万人が切り捨てられ64万人になります。

ふぅ、俺は能力が高いから64万人の枠の中に入っているから大丈夫だぜ・・・なんて思っていたら、またまた優生思想が再燃して今度は64万人の20%である約13万人が切り捨てられます。

もう理解できたと思いますが、優生思想はいずれ必ず自分が切り捨てられる側に回ります。そしてある程度切り捨てが進行すると種としての維持存続ができなくなり滅びます。現代人、とりわけ先進国の人間は確実にその道を歩んでいるのは間違いないでしょう。

で・・・

というところまで理解したうえで、僕は生活保護はもっとしっかりやるべきだと思っているわけです。僕は常に「自分だっていつ何時そういう状態に転落するか分からない」と思っています。そうならないように努力はしているつもりですが、どうにもならないことだってありますからね。

それに現代の仕事って高度化しすぎてしまって付いてこられる人ってすごく少なくなっていないですか?もうそろそろ限界だと思っているのは僕だけじゃないと思います。

僕が付いていけないと言っているわけじゃないですよ

ちょうどこのタイミングでベーシックインカムと言い出したのも偶然ではないと思うんですよね。

余談

少なくとも自分に余裕がないととても他人のことなんか思いやれないというのはその通りだと思います。自分自身が生きるのに精いっぱいなのに赤の他人のことなんか気遣えるかというのはごもっともなので、そこに関しては僕は責めるつもりも余地もないと思っています。そして世界全体で富のバランスが崩れている昨今はそういう人が増えているのもまた間違いないんですよね。

だからこそお金を持つ人ってのはもっと全体に施すということが必要だし、実際にアメリカには寄付やチップという考え方が根付いているわけです。ですが、近年はどうもそうじゃなくなってきている感じがします。そういう人が持つお金って死に金なんですよね。上記のDaigoの件もそうですが。

発言そのものではなくて、持つ者の立場としての適性の問題だと僕は思っています。よくあるじゃないですか、ふさわしくない者が権力を持つとロクなことにならないって。会社の中の役職に最もあるんですけどね。